また会う日まで

40代半ばで夫と死別。人生についての気づきを感じるままに。

2016-04-24から1日間の記事一覧

ベットの上の夫は

救急の受け付けで待たされること小1時間。 着ていた服は縦に切り裂かれ、 靴やスマホなどの私物とともに渡された。 承諾書など書類にサインをし、病室へ。 意識は戻らないまま、 全身管だらけになった夫を見て涙が溢れた。 状態の説明は夫の親族を待って行…

この日に限って運転は私だった

普段どおりの朝だったと思う。 ただ、いつもと違ったのは、 起こさないと起きないのに、 この日に限って夫は自分で起きてきた。 自営の仕事場へ向かう車の運転はいつも夫だった。 ただ、この日は違った。 車のキーを私に差し出し、 「運転頼む」と言った。 …

絆 永遠に

今日は仏壇の前で泣いた泣いた。 もう存在しない肉体を求めて、 天井を見上げながら 「そこにいるなら、 私が見えているなら、 何とか言ってよ」 とめどなく流れる涙に意識を向けると、 冷静さを取り戻す。 ああ、私は寂しいんだ。 急に襲いかかるこの感情を…

1歩まえに

来月、百箇日を迎えます。 夫は意識を失ってから3日後、 一度も目を覚ますことなく、旅立ちました。 突然すぎて、 夢を見ているような日々でしたが、 現実を受け入れなくてはならないようです。 私は大丈夫だ、 そう言い聞かせて、あの日からひとり暮らして…