また会う日まで

40代半ばで夫と死別。人生についての気づきを感じるままに。

新盆 姿を変えて帰ってきた夫

13日の日暮れ

友人夫婦と共に

玄関前で迎え火を焚きました

 

砂盛に線香を供えた

その瞬間

!!!

小指の先ほどの

小さな緑色のバッタが家の外壁にへばりつき、

次の瞬間

ぴょん、と飛んだかと思うと

玄関ドアに引っ付きました。

 

思わず皆で顔を見合わせて

『バッタになって帰ってきたー』

とハモリました。

 

そのバッタは

玄関を開けたらぴょんぴょん跳ねながら

家の中に入っていったのです。

 

薄暗い玄関を跳ねるバッタを目で追いました

が、見失いました。

けれど、夫だと確信しています。

 

あの世の偵察から一時帰宅した夫は

久しぶりの我が家で飛び跳ねて喜んでいるのでしょう。

そう思うことにしました。

 

明けて翌日午後

予定どおりに新盆供養を執り行うことができました。

夫が亡くなってから

一連の行事で雨が降ったことは一度もありません。

この日も晴れ間が広がっていました。

 

集まった親族には

夫がバッタになって帰ってきたことは秘密にしています。

『とうとう気が触れたか』

と余計な心配をさせないためです。

 

見失ったバッタはどこか家の隅で

私の行動を見ているかもしれませんね。

いや、猫の餌食になったかも・・・

 

久しぶりに皆で集まり

賑やかで愉しい新盆となりました。

 

  

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