また会う日まで

40代半ばで夫と死別。人生についての気づきを感じるままに。

2016-01-01から1年間の記事一覧

大晦日は密やかに

私にとって、激動の1年が終わろうとしています。 夫と住んだ家で猫と年越しです。 お墓と仏壇の掃除を済ませ、少しだけ買い物をし、 ついさっきまでモツ煮を火にかけていました。 2時間ほど煮込んだので美味しいに違いありません。 料理が下手な私の数少ない…

ニュースを見て思い出したこと 贖罪

news.yahoo.co.jp 私にとって印象的なのは、 4月に亡くなった、前田健さんです。 夫と同じような亡くなりかたでした。 前田さんは、救命処置を受けたにも拘わらず、 生還できませんでした。 このことが、夫を救えなかった私の慰めになったことは否めません。…

毛先は憶えている

私にとって、魔のクリスマスも終わり、 平日の今朝に美容院へ行ってきました。 月に1度の白髪染めです。 私たち夫婦は共に白髪が早くから生えていて 結婚してしばらくはそれぞれ、 夫は床屋、私は美容院へと行っていました。 ふたりで自営業を始めて 忙しく…

イブの生存確認

午前中はバレエのお稽古に行ってきました。 今年最後のレッスンでした。 レッスン日と他の用事が重なることが多く、 今月は2回しか行けていません。 下手っぴのまま年越しです。 今日はクリスマスイブだから? レッスンに来る人が少なかったので、 先生も易…

道しるべな人々 ひとりで生きること

何の覚悟もないうちに、 突然夫を亡くし、ひとりになりました。 いきなり別世界に放り出されて、 真っ暗闇を手探りで進むような 心細く、不安定な日々でした。 そんななかでも新たな出会いや、 以前から縁があって、改めて深まる仲など 温かい交流に恵まれる…

ひとり昼ごはん

空は曇っています。 平均気温より高めらしいけれど、寒いです。 少し早めに昼ごはんの用意をしました。 本日のメニューは ・りんごと柿(それぞれ半分) ・焼き豆腐なべ(焼き豆腐とネギ、えのき) ・鶏の手羽元と大根の煮物(ゆで卵入り) ↑昨日作り過ぎました。…

以心伝心

午後の3時を過ぎると夕方を感じるこのごろ。 私の心は、夫のことを思い出していました。 去年の暮れ、仕事は正月休み前のラストスパート。 自営業の私たちは慌ただしいながらも、 休日には趣味のテニスをしたり、 一緒に買い物に行ったりと いつもと変わら…

夫の目線

日毎に寒くなってきました。 ひとり暮らしも11ヶ月目になりました。 私と猫の寝床は、夫と寝ていたダブルベッドです。 夜はお風呂で温まった体が冷えないうちに ベッドに潜り込みます。 今日こそ夢で逢えますように。 そう呟いて1分も経たないうちに寝付…

睡眠で心身を癒すために寝る前の心がけ

生きていくには食べること以外に、 睡眠も大切なことだと思うのです。 寝不足は日中頭がボンヤリして 非効率な1日になってしまいます。 適切な睡眠時間は人によりますが、 誰でも睡眠の質が良いのに越したことはないでしょう。 幸い、私はよく眠れています…

黄昏クッキング

夫なき今、日々の暮らし向きは質素倹約に努めています。 生きていると何かとお金がかかりますね。 部屋のエアコンはなるべく我慢して、 日中はつけないようにしています。 生命維持の食事は、一人なのでいい加減です。 自他共に認める料理音痴なので 栄養が…

得難い安心感

ottotosibetsu.hatenablog.com ↑これの続きです。 ゴミを片付けずにそのまま放置した理由は、 (故意だと仮定して)片付けたら思うツボだと思ったからです。 かえって神経を逆なでする恐れもありますけどね。 それはそれです。 私は仏壇の夫に向かって文句を言…

不審者の陰と夫の罪滅ぼし

数日前のことです。 我が家の庭先は、 縦に3台車を停めるスペースがあってその奥が玄関という いわゆる、旗竿地で公道から玄関先までの距離があります。 隣が林なので、この時期は飛んでくる枯れ葉を 毎朝、掃き掃除しています。 その日の朝も、いつものよ…

一周忌のことを考える

10回目の月命日が過ぎました。 街は早々に師走モードです。 師走と聞いて思い出したのが 一周忌法要の依頼をすること。 早いのか遅いのか分かりませんが、 思い立ったのでお坊さんに連絡しました。 予定を組んでいただき、折り返しのお返事待ちです。 何とな…

ひとりの冬じたく

私の住む地域は昨日雪が降り、 11月の初雪は54年ぶりとのこと。 少しだけ積もりました。 これは観測史上初らしいです。 予報を聞いた前日に、 冷え込むことを予想して ファンヒーターに入れる灯油を買いに 近くのホームセンターへ。 ついでに店内を見て…

喪中はがきをきっかけに年賀状を考える未亡人

若い頃に比べると 明らかに出す枚数が減りつつある年賀状。 今の時代、 繋がりたい人とはメールやLINEで繋がっているし、 ここ何年も会っていない古い知人との 社交辞令な「今年こそ会いたいね」 みたいな文面は、 送る方も貰った方も飽き飽きなのでは?と、…

満月に寄せる思い~SNSから遠ざかる未亡人

1にち1にち、集中して暮らしているとあっという間で、 もう月もなかば。 おかげさまでなんとか充実の日々を過ごしています。 昨夜は月が地球に最接近して大きく見えるスーパームーンが TVニュースやSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)で話題になって…

寂しさや悲しみからの解放~自分への処方箋

寒い朝、膝に乗ってくつろぐ猫を撫でながら 季節の移ろいを感じています。 抱っこが大嫌いな仔なので今だけ特別に 期間限定の『おひざネコ』です。 さて、この秋から始めた勉強は 今のところ順調に進んでいます。 初夏に始めたバレエも下手っぴのままですが…

昼下がりの未亡人 

淫靡なタイトルですみません。 なんのことはない、 夏日になった今日、近所の眺めのよい場所へ散歩に出かけました。 晴れ渡る空に半袖でちょうどいい気温、 気持ちの良いひとときでした。 聴こえるのは 鳥の鳴き声 川の流れる音 枯葉を踏みしめる音 そのなか…

結婚記念日とエンディングノート

今月は結婚記念日でした。19周年です。 ハワイでふたりだけの挙式をしました。 仏壇の横には結婚式の写真も並べていて、 それを見ながら夫に話しかけました。 『楽しかったねー』 『私もいつかそちらに行きますよ』 『その時はまたふたりでハワイへ行けると…

死別による喪失感を乗り越えるための儀式

2月の初めに 夫が突然死してから 様々な儀式を経験しました。 私たち夫婦は 特定の宗教・宗派への関心は無くて、 和洋折衷ならぬ神仏キリスト教ごっちゃまぜ?でした。 正月は神社へお参りして、 お彼岸には義母のお墓参りへ行く、 クリスマスにはケーキと…

カミングアウトは自分のためだけではない

夫が亡くなったことを 人伝てに聞いて知っているのに、 私自身が言わないので 歯がゆく思っている人がいることに気がつきました。 隠すつもりはなかったのですが まだその時期ではない、と思っていました。 先日会う機会があって、 報告が遅くなったお詫びも…

悲しむ度合いは依存度に比例する?

魔の3連休が終わり 穏やかに日々を過ごしています。 善い書物、友人、仲間に恵まれ 悲しむ時間が失くなりつつあります。 一周忌もまだなのに薄情なのでは? と、自分で自分を訝しむこのごろ あるQ&Aサイトでピンとくる答えを見つけました。 問いは、私と同…

初秋の決意

朝晩涼しくなり、 昨夜は寒いほどで 薄い夏の掛け布団が頼りなく思えたほどです。 夫のいない春と夏が過ぎ、 またひとつ季節が変わろうとしています。 夏の終わりに決めたこと それは大学(通信制)への復学です。 (夫が他界した直後に休学していました) 夫と…

ドリームキッチン

何のことはない、 家でひとり 天ぷらを揚げた話しです。 キッチンの引き出しを整理していましたら、 天ぷら粉(コツのいらない)が出てきまして、 ひらめいたのです。天ぷらを作ろうと。 家で揚げ物はしない主義(単に片付けが面倒だから) でも、思い立ったらや…

寂しさの原因究明

夫のいない今の境遇が宿命と 頭では理解できても 感情はそうとは思えていないようで、 言いようのない寂しさがつきまといます。 この寂しい気持ちを自己分析しますと、 おそらく不安感からくるのだと思います。 健康やお金のことも含め将来のことなど これか…

ひとりで聴く号泣ソング

昨夜、何気なく観ていたケーブルTVで 流れていた歌に釘付けになりました。 その番組は年代別で懐かしいヒット曲を 特集しています。 1980年代の特集で ラストにかかったのは、 サザンオールスターズの 『Ya Ya (あの時代を忘れない) - Wikipedia』でした…

続・捨てられないもの

昨日のことです。 所有している車が壊れました。 運転席のパワーウインドーが ウンともスンとも動かなくなってしまったのです。 窓が開かないのは パーキングの発券機や ガソリンスタンドでのやり取りなどで なにげに不便です。 メカに強い夫は 車のちょっと…

季節が変わっても変わらない想い

まだまだ暑い日が続いていますが もう9月になりました。 夫のいない春と夏が過ぎ、 秋を迎えようとしています。 月命日のお墓参りのたびに 夫が亡くなってからの月日を数えてしまいます。 3年前から10年日記帳を書いていて、 日々それを眺めては 去年の今…

悲しみに溺れてボロボロにならないための教え

愛する人との死別 こればかりは経験してみないと わからない感情でしょう。 私自身、知り合いの年配女性が 随分前にご主人を亡くされ、 未亡人であることを知っていましたが、 その方の気持ちまで知ることはできませんでした。 ある日突然に 愛する人が亡く…

呼吸法あれこれ

生きているあいだには いいこともあれば 辛く悲しいこともある と、知ってはいたけれど 『辛く悲しい』部分を真実として、 身をもって知ったのは 夫を亡くした時からでしょう。 私が本格的にヨガを始めたのは7年前。 その2年ほど前から同居を始めた 実母と…